Claude DesktopとGoogle スプレッドシートをMCP経由で連携させることで、AIに話しかけるだけでシートの読み書き・データ操作が行えるようになる。本記事ではGoogle Cloud側の設定からClaude Desktop側の設定まで、順を追って解説する。
Table of Contents
必要なもの
・Claude Desktop(デスクトップ版)
・Googleアカウント
・Google Cloud Console へのアクセス権
全体の流れ
1. Google Cloud でプロジェクトを作成する
2. 必要なAPIを有効化する
3. サービスアカウントを作成してJSONキーを取得する
4. スプレッドシートをサービスアカウントと共有する
5. Claude Desktopの設定ファイルにMCPサーバーを追記する
Google Cloud設定:詳細手順
1. Google Cloud Console にアクセス
https://console.cloud.google.com/ を開いてGoogleアカウントでログインする。
2. プロジェクト作成
1. 画面上部の「プロジェクトの選択」をクリック
2. 「新しいプロジェクト」→ 任意の名前(例:claude-sheets)→「作成」
3. APIを有効化
左メニュー「APIとサービス」→「ライブラリ」から以下の2つを検索して、それぞれ「有効にする」をクリックする。
・Google Sheets API
・Google Drive API
どちらも有効化しておかないとMCPサーバーが正常に動作しないため、忘れずに両方有効にすること。
4. サービスアカウント作成
1. 左メニュー「APIとサービス」→「認証情報」
2. 上部「認証情報を作成」→「サービスアカウント」
3. サービスアカウント名を入力(例:claude-mcp)→「作成して続行」
4. ロールは「編集者」を選択 →「完了」
ロールを「編集者」にすることでスプレッドシートへの読み書き権限が付与される。読み取り専用にしたい場合は「閲覧者」でも構わない。
5. JSONキーのダウンロード
1. 作成したサービスアカウントをクリック
2. 「キー」タブ →「鍵を追加」→「新しい鍵を作成」
3. 「JSON」を選択 →「作成」
4. JSONファイルが自動ダウンロードされる
ダウンロードしたJSONファイルは、スペースや日本語が含まれないパスに保存しておくと後の設定がスムーズだ。
保存場所の例(Windows):
C:\Users\あなたのユーザー名\claude-mcp\service-account-key.json6. サービスアカウントのメールアドレスをメモ
ダウンロードしたJSONファイルをテキストエディタで開くと client_email という項目がある。
"client_email": "claude-mcp@claude-sheets.iam.gserviceaccount.com"このメールアドレスを次のステップ(スプレッドシートへの共有)で使用する。
スプレッドシートをサービスアカウントと共有する
Claudeに操作させたいGoogleスプレッドシートを開き、右上の「共有」ボタンから先ほどメモしたサービスアカウントのメールアドレスを入力して共有する。権限は「編集者」に設定すること。
この共有設定をしていないと、MCPサーバーがスプレッドシートにアクセスできずエラーになるため注意が必要だ。
Claude Desktop側の設定
claude_desktop_config.json に以下の設定を追記する。
"google-sheets": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-google-sheets"],
"env": {
"GOOGLE_SERVICE_ACCOUNT_KEY": "C:\\Users\\あなたのユーザー名\\claude-mcp\\service-account-key.json"
}
}Windowsのパスはバックスラッシュを2つ重ねてエスケープする必要がある点に注意だ。
設定ファイルの場所
| OS | パス |
|---|---|
| Windows | %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json |
| macOS | ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json |
WordPressMCPと併用する場合の設定例
前回設定したWordPress MCPと合わせて使う場合は、mcpServers の中に並べて記述するだけでよい。
{
"mcpServers": {
"wordpress-mcp": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@automattic/mcp-wordpress-remote@latest"],
"env": {
"WP_API_URL": "https://自分のサイトURL/",
"JWT_TOKEN": "発行したトークンをここに貼り付ける"
}
},
"google-sheets": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-google-sheets"],
"env": {
"GOOGLE_SERVICE_ACCOUNT_KEY": "C:\\Users\\あなたのユーザー名\\claude-mcp\\service-account-key.json"
}
}
}
}動作確認
1. Claude Desktopを再起動する
2. 開発者タブを開き、google-sheets が running 状態になっていることを確認する
3. Claudeのチャット欄にスプレッドシートのURLを貼り付け、「このシートの内容を読んで」などと話しかけて疎通確認を行う
実際の使用例
接続が確認できたら、自然言語でシート操作を依頼できる。たとえば以下のように指示するだけでよい。
「このスプレッドシートのA列にある名前を50音順に並び替えて」
「B列の売上データを合計してC1セルに入力して」
ClaudeがGoogle Sheets APIを通じてシートを直接操作するため、手作業でのデータ入力や集計作業を大幅に効率化できる。
注意点
・JSONキーファイルは秘密情報のため、Gitリポジトリには絶対にコミットしないこと
・サービスアカウントに共有していないスプレッドシートはClaudeから見えないため、操作させたいシートは都度共有が必要だ
・Google Cloudの無料枠でも問題なく動作するが、大量のAPI呼び出しが発生すると制限に引っかかる場合がある
まとめ
Google スプレッドシートとClaude Desktopを連携させることで、データ整理・集計・入力といった定型作業をAIに任せられるようになる。WordPress MCPとあわせて使えば、記事管理からデータ管理まで一括でClaude Desktopから操作できる環境が整う。ぜひ試してみてほしい。
WordPress MCPの連携方法についてはこちら。
Claude DesktopとWordPress MCPの連携方法|AIから直接記事を作成する